マッスルメモリーとは?
マッスルメモリー(筋肉の記憶)とは、繰り返し行った運動や動作が身体に「記憶」され、時間が経ってもその動作を比較的簡単に再現できる現象を指します。これは、筋肉自体が記憶するわけではなく、脳や神経系が関与するプロセスです。

マッスルメモリーの仕組み
- 神経系の適応
特定の運動(例えば、ウェイトトレーニングやスポーツの技術)を繰り返すことで、脳と筋肉をつなぐ神経回路が強化されます。これにより、動作がスムーズになり、効率的に筋肉を動かせるようになります。この神経系の適応が、マッスルメモリーの主要な要素です。 - 筋肉の細胞レベルの変化
トレーニングによって筋肉が成長(筋肥大)すると、筋細胞内に新しい核(筋核)が追加されます。これらの筋核は、トレーニングを中断しても長期間残存します。トレーニングを再開すると、これらの筋核が迅速に筋肉を再構築する手助けをするため、以前の筋力や筋肉量を比較的短期間で取り戻せます。
マッスルメモリーの例
- 筋トレ: 長期間トレーニングを休んでも、再度始めたときに以前の筋力や筋肉量を短期間で回復できる。
- スポーツ: 自転車の乗り方や水泳など、一度習得した技術を長期間やらなくても、すぐに感覚を取り戻せる。
- 楽器演奏: ピアノやギターなど、繰り返し練習した動作が身体に染みつき、ブランクがあっても比較的スムーズに再開できる。
マッスルメモリーのメリット
- 効率的な再学習: 一度習得した動作や筋力は、ゼロから始めるよりも早く取り戻せる。
- モチベーションの維持: トレーニングやスキルのブランクがあっても、進捗が早いため挫折しにくい。
- 長期的な効果: 筋核の増加により、筋肉の成長ポテンシャルが長期間保持される。
注意点
- マッスルメモリーは完全には永続的ではありません。あまりにも長期間(数年~十数年)運動や練習をしないと、神経系の適応や筋核の効果が薄れることがあります。
- 年齢や健康状態も影響を与えるため、若い頃に鍛えた筋肉でも、加齢によって回復速度が遅くなる場合があります。
まとめ
マッスルメモリーは、脳と神経系の学習効果や筋肉の細胞レベルの変化によって、過去に習得した運動スキルや筋力を比較的簡単に取り戻せる現象です。この仕組みを理解すると、トレーニングやスキルの再開がより効果的かつ楽しくなるでしょう!

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2025-04-15 | Posted in GYM'S BLOG